技工士の本音
1、もっと、入れ歯を大切にしてほしい!

 患者「入れ歯を作ってほしいのですが。」
 Dr.「入れ歯は初めてですか?
   前にも作ったことがあるのですか?
   前の入れ歯は、どうされました?」
 患者「気持ち悪いから、食べられないから、
    噛めないから、捨てました!
 
 義歯も、義眼や義手や義足のように、
 人工臓器です。
 義手や義足なら捨てられますか?
 もっと高価なものなら大事にしてもらえる
 のかも、・・・、
 と思うこともあります。
 
(お口の中は、とてもデリケートで敏感なところです。
 入れ歯は気持ち悪いという、患者さんの気持ちは、
 じゅうぶんに、わかるのですが、・・・。)

 捨てずに持ってきていただけたら、
 どこを改善すればよいか、参考にもなります。 

 早々と「この入れ歯は噛めん!」と決めつけるのは、
 義足を入れて、
 いきなり100メートルを全力疾走するようなものです。
 できれば義歯も、もう少し慣れる努力をしていただき
 たいです。

 (食事も、小さく切ったり、料理の工夫が必要です。)

 入れ歯を数個も持っていながら、
 簡単に「もう1つ作って下さい」と言われる
 患者さんが、いらっしゃいますが、
 慣れ親しんでいる義歯を修理したほうが良い場合も
 あります。

2、本当は保険の枠にとらわれず、
  最高の材料で自分の技術をフルに
  生かしてみたい。

 「ここが気持ち悪いから、もっと薄く、小さく
 ならないの?」
 保険のプラスチックの場合、薄くすると変形したり
 割れてしまいます。
 保険外の金属なら薄くできます。
 変形が少なく、安定性も良く、強固で違和感が少ない
 です。
 なにとぞ保険の場合、使用する材料などに制限が
 あることを御理解ください。
 
 また、いきなり大きな入れ歯を作られる方は、
 できることなら、保険適用外ですが、
 治療用暫間義歯というもので、
 数ヶ月、かむトレーニングされることを
 おすすめします。

3、形あるものは必ず壊れる?

 人間の噛む力は、約60キロ。
 噛める入れ歯ほど壊れやすいものかもしれません。
 義歯は床の間に飾っておくものではありません。
 絶えず使っているものです。
 しかも高温・多湿・高圧力に耐えなければ
 いけません。
 自動車でも車検があるように、
 定期的なメンテナンスを受けに来院してください。
 どんなに調子が良くても、半年以上あけないで
 ください。
 よく見ると、割れて、ひびが入っていることもあります。

4、やっぱり入れ歯は噛めない?

 どんなにかめる入れ歯でも天然歯の20%のしか
 力が入らないのです。
 十分な骨の量があるのなら、インプラントのほうが
 いいかもしれません。
 それより自分の歯をもっと大事にしてください!
 そのために、歯周病などの定期的メンテナンスを
 おすすめします。
 インプラントや保険外の入れ歯が、いくら高額だから
 といっても、やっぱり若い時の自分の歯より
 噛めるものはありません。

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